5インチドライブケースの話

PC周りのアップデートを着々とすすめている。文房具PCの購入に始まり、CDリッピングのPC、DJ用ノートPC、サンドボックスPC、そしてメインノートPC。

中古PC4台、新品PCを1台を進めていた。こうなったのも長く使ってきた初代 Surface Pro のバッテリが膨らみ使えなくなってしまったことに起因する。まぁ、いいタイミングだったということだ。

 

上記の5台のPC、ノートPC x2、コンパクトPC x3 。それらに加えて一つ旗艦となるなるPCを組みたい。もちろん旗艦となるPCであるからして、コンパクトPCだとかNUCだとかそんなちゃちなもんじゃあない。

ATXで組むミニタワーである。

 

まぁ別にE-ATXで組むフルタワーでもいいのだけれども、なんせ ついこの間まで化石みたいなPCを使っていた身分である。そもそも、そこそこのスペックが必要な人間など一握りの人間に限られるだろう。今の自分の旗艦PCに最適なサイズは、mATXだと思う。

 

というわけでミニタワーサイズのPCを組むにあたり考えなければならないことがある。それが本記事のタイトルとも関係する5インチドライブベイである。

昨今のPCケースはともかく5インチベイがない。まぁそもそも10年前ですら、そう数が必要なものではなかったはずだ。それがSSDの普及、ケース内のエアフロー見直し、静音化のニーズ、グラフィックボードの長大化、簡便な水冷ユニットの登場、、、などなど理由はいくつか考えられるが、そんなことはどうでもいい。

私には5インチベイが必要だ。

 

君は NSS を知っているだろうか。

Non-Scratch SATA の略である。その名前の通り端子をこすらないSATAコネクタで、通常のコネクタに比べて抜き差し時のダメージが小さく、HDDをリムーバブルディスクとして使う際に重宝するコネクタである。NSSの仕組みについては↓のページがわかりやすかった。

www.delock.com

NSSのことを調べていたらまた記事を書く手が止まってしまったが、下記の記事によるとNSSはWingsonicの特許技術らしい。

nyanonon.hatenablog.com

で、この NSS のHDDリムーバブルケース Wingsonic の MRA201 をいくつか持っており、あほみたいにある1T以下のHDDを整理したいわけである。なので5インチベイが必要なのだ。

 

そこで5インチベイのケースが必要である。やはり昨今の5インチベイがないケースの増加に対して、5インチベイドライブのケースというものもいくつか商品として存在していた。自作という手段はとらなくて済みそうだ。その中から二つピックアップする。

 

一つ目は Groovy という会社の OPTICALCASE525SATUSB30/A という商品。残念ながら商品ページはなかったので参考にレビューサイト。

pc.watch.impress.co.jp

もう一つは ラトックシステム株式会社 の商品。

www.ratocsystems.com

ラトックからは他にもオーディオ向けのものとかも出ていて面白い。

www.ratocsystems.com

今回はそこまでコストをかけたくなかったので、Groovyの安物を使うことにした。レビューを見るとあまり評価がよくなかったが、まぁ低評価のものは大体電源の容量不足に関する内容で、今回はHDDだし電源不足は別に秋月とかで12VのACアダプタ買えばいいのでいいかな。

 

というわけでHDDリムーバブルケースを5インチドライブケースに入れようとしたが二つ問題が発生した。

一つ目は電源コネクタ変換が必要だったというもの。これはすごく解決が簡単で、SATA15pinの電源を4pinペリフェラルの電源に変換するケーブルがあればよい。ツクモに探しに行ったところ、ちょうど特価品税込み220円で12cmのものが売られていたのでとりあえず3つ買った。ラッキー。

 

二つ目は結構厄介で、ねじで固定できないという話。HDDリムーバブルケースは横のねじでしか留められない構造になっていて、5インチドライブケースは下方向からのねじでないと留められないという。5インチドライブケースの方は基本的にオプティカルドライブを対象にしているので下側のねじで固定できればそれでいい、という設計。HDDリムーバブルケースは結構横のねじオンリーって設計で、PCケースでもワンタッチ取り付けみたいな軟派な取り付け方法では固定できないようになっている。

PCケースはよく5インチベイのところがねじじゃなくて片側が押しバネになっていたりするので、HDDリムーバブルケースをきちんと固定できるケースはあまりない。

この問題は無理やり横のねじ穴使ったり、下からのねじ穴にねじを通してナットで固定して下から支えるだけにしたりして解決した。

 

画像

 

というわけで完成。試用し問題ないことも確認。本来は上も下もちゃんとカバーがあるのだが、固定のためにねじ穴に使用してしまったのと、構造上可能であれば放熱のために初めからカバーなし運用を行う予定だったのでカバーなしで完成とした。

昔からよくHDDにケースをつけて外付け化するものが売られているが、あんな窒息ケースで運用するのはデメリットしかないというか、、、ともかくHDDの敵は熱ってはっきりわかっているのでともかく放熱には気を付けたい。

ちなみにこのGroovyのケースは安物ながらきちんとファンがついているのでその点はよかった(まぁ完全にガワなしでやるので、、、だが少しでも対流を起こしてくれるので良い)。

 

とりあえず、HDDリムーバブルケースと5インチベイドライブケースの組み合わせができることが判明した。これでもうPCケースの5インチベイの数に左右されなくて済むようになった。

 

が、しかし、ここまで書いたところでミニタワーで5インチベイが二個あるいい感じのケースが見つかったりして。

例えば、このあたり

www.silverstonetek.comSilver Stone 、さすが銀石、いいケースが多い。

次にPC系の備忘録を書くとすればT14の話か、自作PCのケースの話か、、、しかしこういった仕様メモ的話はすでにConfluenceにまとめる運用がうまくいっているので、もうPC系の話はそうそう書かないかもしれない。

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して、今色々調べてると本件に関してはデュプリケーター用ケースという手も一つあったということを知った。

 

まぁいろいろあるよね。